きっかけは、自らの作詞作曲で05年に発売したシングル「ネコに風船」。構図にも、読み手の意表を突く工夫が施された。
モチーフを別の形で表現したくなり、まずホームページ上で小説を別の形で表現したくなり、まずホームページ上で小説を書いた。
丁寧な線を重ねた猫の表情は、少し苦み走っている。大阪芸大短大保育学科卒。「物を凝視する癖があって。
祖父母を亡くした時も、もう動かない手足の皮膚を、涙の中で見つめていました。
命の質感をどう表現するか。最も難しかったところです」
文章・イラスト・構成まで、「100%大塚愛」製だ。「膨らんだり破裂したりする風船は、命や幸せの象徴。
賢くて、したたかな猫が風船を手に入れ、その秘密を探り始めます」
初の書き下ろし絵本が刊行された。
タイトルは「ネコが見つけた赤い風船」(講談社)。
人と死別する場面では、遺体が足の裏だけで表現されている。
続いて得意のイラストを生かし、絵本に。
03年に自作の曲「桃ノ花ビラ」でデビューし、女優としても活躍する。
「ずっと膨らませていた夢が、形になりました」
「みんなが猫のように、巡る幸せを見つけてくれたら」。2段階の“進化”を遂げる間に、物語は生き生きと動き始めた。
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大塚愛が絵本作家としてデビュー、原画展を東京・表参道で開催中 PR